Q.36協定の様式がまた変わるとの事ですが、今回はどんなところが変更されるのでしょうか。
2021.03.10労働時間と休日
A.R3年4月から36協定の様式が変更される事になりました。
今回の変更点は、以下の2点です。
1. 協定の当事者の適格性に関係するチェックボックスの新設
2. 「36協定届」における押印や署名の廃止
それでは、各変更点について、詳しく見て行きましょう。
○チェックボックスの新設
労働者代表について、適正な選出方法であるかの確認のため、
以下2点のチェックボックスが新しく設けられました。
(1) その事業場の全ての労働者の過半数を代表する者である事。
(2) その代表者が、以下の全てに当てはまる事。
・管理監督者ではない事。
・届出の名称、内容を明らかにして選ばれた者である事。
・投票など、民主的な手続きで選出されている事。
○押印・署名の廃止
一般的には「36協定書」と「36協定届」は、
同一様式になっておりますので、
これまで通り、押印・署名が必要になります。
しかし「36協定書」を別に作成する場合は、
「協定書」のみ押印・署名が必要ですが、
「協定届」についての押印・署名が必要なくなりました。
今回の変更については、
新型コロナによるテレワーク普及やデジタル化推進による
押印省略を進めるに当たり、
労働者代表が適正に選出されているかを明確にする等の
目的があると考えられます。
労働者代表の選出方法が適正でないために
36協定の有効性を問われるケースもありますので、
次回、選出方法について詳しく解説して行きます。
○厚生労働省のHPにおいて、新様式がダウンロードできます。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/