Q.採用選考時に履歴書のみ回収しておりますが、他に預かった方が良い書類などはありますか?
2020.01.16採用・異動・出向
A.健康診断書、入社前事前確認書、健康告知書の
3つは預かることをお勧め致します。
1.健康診断書
採用選考→採用内定→採用決定と採用のフローがありますが、
健康診断書は採用選考時の早いタイミングで回収することを
お勧めいたします。
場合によっては、健康診断の結果を採用可否の参考として
取り扱うこともあるからです。
例えば、タクシードライバーで、不整脈やてんかんをもっている
方については、運転に支障がでる可能性があるため採用を見送るということも
あります。
また、採用が決定し、労働者を雇い入れるときは医師による健康診断を
行わなければいけません。(労働安全衛生規則第43条)
しかし、3か月以内に受診した健康診断書を預かっている場合は、
健康診断が免除できますので、早めの回収がお勧めです。
(検査項目に該当している項目のみが免除対象)
2.入社前事前確認書
1例ですが、以下のような事項をアンケート形式で聞きます。
・過去1年以内に、心身に関し、医師の診察、投薬、検査などを
受診したことがありますか
・前職や前々職の退職理由は何ですか
・残業が一定程度発生することもありますが可能ですか
・自動車免許は停止になっていませんか
・親族に反社会的勢力となる方がいませんか 等
入社後、採用をした社員に問題が発覚した場合、解雇は難しいです。
それを防ぐためにも、入社前に上記のようなことを
確認しておくことで、採用後のトラブルを未然に防ぐことが可能となります。
尚、入社前事前確認書は面接時に本人の記入の様子を見るために同席すること
をお勧めいたします。
3.健康告知書
1例ですが、以下のような事項をアンケート形式で聞きます。
・過去1年間の健康上の異常がないか
・お酒、喫煙の頻度について
・1日の睡眠時間について
・過去にてんかん発作、精神疾患の発症があったかどうか
最近よく労務トラブルとなるのが、うつ病等の心の健康状態の問題です。
「入社後に、実はうつ病でした」といったケースを防ぐために
入社前に健康状態について本人に確認をしておくことが大切です。
健康告知書も、入社前事前確認書と合わせて、面接時に記載いただく
ことをお勧めいたします。