Q.社員がガンを発病し、手術をすることになりました。そこで医療費が100万円前後になる見込みですが、健康保険で何か受けられる制度はありますでしょうか。

2020.01.16その他

A.1か月の医療費が高額になった場合、
一定の金額(自己負担限度額)を
超えた分が免除になる制度があります。

すでに医療費を払っている場合と、まだ支払っていない場合で
申請が異なりますのでご紹介します。

●高額療養費(すでに医療費を払ってしまった場合)
限度額以上の払い戻しができる高額療養費の申請となります。
自己負担額は世帯(扶養者)で合算することができます。
審査にはおおよそ3か月以上かかります。

●限度額適用認定(まだ医療費を払っていない場合)
医療費が高額になることがあらかじめ見込まれる場合は、
全国健康保険協会(健保組合)に限度額適用認定証の発行申請をします。
その認定証を病院に提出することで、限度額を超えた額が免除となります。

自己負担限度額については、
制度を受ける方の年齢と標準報酬月額によって異なります。
標準報酬月額が低い方は限度額も低く、
標準報酬月額が高い方は限度額は高いです。

Qのケースで医療費が月100万円、
年齢50歳、年収600万円、標準報酬月額40万円と仮定すると、
自己負担額は87,430円になります。
(計算式:80,100円+(総医療費-267,000円)×1%)
本来100万円かかる医療費が8万円程度におさえられます。

この制度の利用には申請が必要になります。
被保険者にとっては、とても助かる制度ですので、
是非この制度を活用することをお勧め致します。

限度額の計算方法の詳細は全国健康保険協会のホームページに
詳細が記載してありますので、以下をご確認ください。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150

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