Q.有給休暇の取得を促すために、会社主導で行える「計画年休」という制度があると聞きました。具体的に、どのように運用したら良いでしょうか。

2021.07.26労働時間と休日

A.計画年休とは、会社が従業員の有休取得日を
あらかじめ決めることができる制度です。

従業員に付与される有休休暇のうち、5日間は自由に取得できる分
として残しておかなければいけないため、
5日を超える日数について、会社が指定できます。
有休が20日付与される従業員であれば、最大で15日まで指定できる
ということです。

会社にとっては、従業員の有休取得日をあらかじめ
指定することで業務の調整がし易いうえ、
有休の5日取得義務に対応できるというメリットがあります。

計画年休を導入するためには次の2つの要件があります。
(1)労使協定を結ぶこと
(2)就業規則に記載すること

活用方法について詳しくご説明しましょう。

○活用方法1:一斉付与方式
全社員を対象に、
・夏季・年末年始等の長期休暇の一部に充てる。
・祝日や休日が飛び石になっている場合に、
間の日を休みにし、連休にする。
・製造業であれば、ラインを一斉に止めて全社員を休ませる。
・班・グループ別に休ませる。
会社の閑散期に合わせれば、
会社にとって計画的な生産活動をする事ができます。

○活用方法2:個別付与方式
・社員や家族の誕生日、結婚記念日など。
職場に気兼ねして有休を取りづらいと感じる人でも、
自分や家族のアニバーサリーとしてならば職場の理解も得られ、
有休を取得し易くなるのではないでしょうか。

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