Q.「70歳定年時代へ」といったニュースを見ましたが、会社は何歳まで雇用する義務がありますでしょうか。

2020.10.15退職

  A.以下の通り、法律上、定められています。
   (1)定年は60歳以上でなければならない。
   (2)65歳までは雇用を確保しなければならない。

   今年の3月に、70歳まで雇用し続けるよう
   努力義務を定める法改正可決成立しました。
    (施行予定日は令和3年4月1日です。)

    長く働き続けていただくための業務の分析、
    業務環境の整備、また、諸規定の準備も必要です。

  ●定年後再雇用制度について

   法律への対応策として
   1.定年制度の廃止、
   2.定年年齢の引き上げも考えられますが、   

   3.定年を60歳として、65歳までは、
   1年ごとに契約を更新する制度を
   選択している会社が多いです。

   このように定年で一旦退職し、
   新しい契約を結び直すことを、
   「定年後再雇用制度」といいます。

  ●第二の定年、第三の定年の設定

   例えば、定年を60歳としていると、
   60歳を超えてから、正社員採用(無期契約)
   された方については定年がありません。
   
   対策例として、以下のような規定を
   定めることをお勧めしています。

   ・60歳を超えて採用された方は、
    65歳を定年とする。

   ・さらに、65歳を超えて採用された方は、
    70歳、又は、採用された時から2年を
    経過する日を定年とする。

MKマガジン一覧へ戻る